詩篇第38篇 小さな育ちゆく信仰
詩篇38篇は、「嘆きの歌」と言われる詩篇の中でも、あまりに光の見えない、灰色に塗られてしまったような、少しも信仰なんて自分の内に意味を持ってこないと思われるような絶望の中における詩人の叫びであります。多くの学者たちに言わせますと、今日で言う末期がんのような病か、当時は「らい病」と言われた重い皮膚病にかかった人の歌ではないかと言われるわけであります。
そういう時、神様に「助けてくれ」と祈るべきですけれども、しかし人間というのはそういう絶望の中にありますと、私の上に神の怒りが臨んでいるのではないかというような恐れに囲まれるわけです。恐らくこの詩人は、罪に対する神の怒りを感じたのでしょう。
ですからこの詩篇は22節までありますけれども、ほとんど嘆きとつぶやきと訴えです。信仰なんてほんのわずか、お線香の光くらいにしか見えないような状況です。
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